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厳しいスケジュールではありましたが、Protectionの基礎的な知識と技術を紹介する事が出来たと思っています。
但し、講習を終了したから、それで警護員として一人前になれるという事ではありません。講習で取り上げた内容を、自分自身の中で消化し、吸収して、自分のモノとなって初めて「1人の警護員」として動く事が出来るのだと思います。
格闘技でも、コーチから教えられたらすぐに強くなるという事ではありませんね。トレーニングを積んで、自然と動けるようになって初めて自分の技術となる訳です。
今後、様々なスクールやインストラクター、先輩などから多くの事を学ぶと思います。しかし、この点は変らないと思います。
何より、講習に参加して頂いた時間が、今後の人生において有意義なものとなる事が出来れば幸いです。
クリスマスイブ・・・恋人達の集まる舞浜周辺で、シミュレーション形式のProtectionの講習を実施しました。
写真は警護中の一風景です。写真の中に警護員と対象者親子、そして襲撃者も写っていますが分かるでしょうか?ショッピングセンターでの警護という設定だったので、警護員もそれに合わせたカジュアルな服装で勤務についています。
今回は通常のコースとは別のイベントとして、対象者役の親子を生徒1名が警護し、他の参加者がそれを尾行または待ち伏せをして隙を伺いました。
警護役の生徒は、尾行や待ち伏せがあるという前提で周辺警戒を実施します。
人混みの中で急に立ち止まったり、走り出す子供に注意をしながら動くのは、警護はもちろんですがエスコートの要素が大きくなります。
尾行する側もいろいろと考えながら、目立たないように、気付かれないように対象者に近付いて行きます。つまり襲撃者としての視線や思考を学ぶトレーニングとなります。尾行の難しさ、対象者を見失う状況が分かれば、警護する際に尾行に気付いたらどうすればよいのか、どういう動きをすれば尾行をまく事が出来るのかが分かります。
尾行や待ち伏せをしている時の表情や挙動も試行錯誤を繰り返します。そうして身に着けた一種の演技力は警護の際にも役に立ちます。
来年度も、同様に単発の講習を定期的に実施する予定です。
人間は、自分で考えている程には器用ではありません。もちろん、個人差はあると思いますが。
普段はリスクのない現場だから大して注意もしていないが、リスクの高い現場に行ったらそれなりに注意する、などと考えていませんか?
実際に、ここではそれ程の警戒は必要ない、という状況もあるでしょう。しかし、出来るけど必要がないからやらないのと、最初から出来ないのとでは全く意味が違います。出来もしないのに、必要になったらやる、と言うのは、料理をした事のない人が結婚したら料理をする、と言っているのと同じレベルです。
常日頃から最高レベルの警戒が出来るようにしておきつつ、必要に応じてそのレベルを変える、というやり方を覚えておかないと、突発的な出来事に対して茫然自失という事になってしまうのです。
非常食を用意する際、悲観的に考えるのであれば、念の為に5日、いや1週間分を用意しよう、という事になります。
現実にサバイバルの状況になった場合でも、3日で良いという所を7日分用意しているのだから大丈夫・・・という事で余裕を持って対応する事が出来ると思います。危機的な状況では、この精神的な余裕は非常に重要です。仮に、3日分しか用意しなかった人は、2日目の夜や3日目を不安と共に迎える事になるでしょう。
もちろん、持運ぶ事を考えてバックパックなどに詰められる量は限られますが、現在は携帯食料などかさばらない物も少なくありません。
残ったコップ1杯の水を見て、もう1杯しかないと考えるのか(悲観的な対応)。まだ1杯あると考えるのか(楽観的な対応)。この差はとても大きいのです。
Protectionからは少々話がそれていますが、こういう意味でも最悪の状況を想定するという事は必要なのです。