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 ある人の経験です。
 警護業務中の出来事でした。対象者が警護員の1人と共に食事をしていて、その人は車両で待機していました。その時、近くで喧嘩が始まりました。

 彼は喧嘩の仲裁に入り、何とかその場を収めました。その行為自体は、勇気ある行為として賞賛されて然るべきなのでしょう。彼自身、正義感からの当然の行為として動いた訳ですが。
 しかし、この時は少々異なりました。彼がその場を収めてすぐに、対象者が店から出て来ました。
残念ながら、彼はその後、先輩から激しく叱責される事になります。

 何故か?あなたは分かりますか?
 
 対象者がいつ出て来るか分からない状態で警護車両から離れる事は原則あってはなりません。対象者が車や施設の外で立ち尽くしているような状態は、警護員であれば絶対に作ってはいけないのです。この時も、タイミングがずれれば正にそういう状況を作る可能性がありました。
 さらに万一、喧嘩に巻き込まれて彼が怪我をしていたら、その後の警護業務は残る1人で継続しなければなりません。これは単純に対象者のリスクを大きくしています。
 もしも、その喧嘩が襲撃者の演技だとしたら?そうして警護の隙を作ろうとした罠だったとしたら?警護員としてはそこまで考えなければならないのです。

 彼としては正義感からとった行動だったのでしょう。一般的には、その行為は賞賛に値すると思います。しかし、万に一つでも対象者に影響を与える可能性がある以上、警護中の行動には十分に注意する必要があるのです。

 従って、道徳というものも順位は低くなってしまうのです。

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