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 貴重品の運搬も全く同様です。
 走行中に周辺の車両にどう注意するのか?どういう時が危険なのか?それが分かっていなければ仕事になりません。

 実際に、2億円近い金額の移動に立ち会った事があります。
 但し、この時は対象者が小切手を持っていたので、周囲からはそれ程の高額の移動をしている事など気付く筈がありません。
 業務としても、正確には貴重品の運搬ではなく、小切手を持っている対象者の身辺警護でした。しかし、言うまでもなく注意するべきポイントに違いはありません。
 対象となる施設や人に近付くリスク(不審者や不審車両、不審物など)はないか。
 対象者の進行方向や行動を先読みして、その先に危険を感じるポイントはないか。

 対象者が施設に出入りする時、動きが止まる瞬間、そして動き出す瞬間は、最も危険なタイミングです。事件や事故の多くは、ここで発生しています。という事は、その瞬間は最も注意しなければならないタイミングの1つとなります。
 大切な事は、いかに「対象者」の周辺からリスクを減らすかであり、その意味で施設警備も交通誘導も、貴重品運搬も、そして身辺警護も、何も違いはないのです。

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 身辺警護業務は対象者の傍を歩くだけ(歩いている時だけ)の仕事だと思われがちですが、実際には対象者の生活全てに対して警備を行います。
 必然的に、対象者の自宅や勤務する会社施設に対しても警戒しなければなりません。


 施設の死角は何処にあるのか?不審者が近づけそうな場所や隠れる事が出来る場所はないか?
 もっと単純に、通常の生活上危険だと思われる場所はないか。

 階段は、廊下は、ベランダは、玄関は・・・。対象者やその家族に子供や年配の方がいれば、手すりをつけたり、段差を少なくするなど、そういう視線も必要になります。

 そうやって危険なポイントを可能な限りなくしていく。これはそのまま施設警備に繋がります。

 車両や通行人の誘導、雑踏や群集の整理も同様です。

 何処から人や車両が出て来るのか、何処でその流れが変わり、何処で止まるのか。どのポイントが危険なのかを予測し、スムーズな移動を促す。

 これも警護の視点があれば難しい事ではありません。

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 警備業は大きく4種類に分類されます。

 施設警備・・企業のオフィスなど施設内外で警備につく、もっとも一般的な形態です。
 雑踏・交通誘導警備・・一般の公道や施設などで、車両や人を誘導し、整理する業務です。。道路工事などで見られる警備はもちろん、花火大会などイベントの警備もこの形態です。
 貴重品運搬警備・・銀行や商業施設などに現金や貴金属など貴重品を運搬する業務です。
 そして、人の身辺において警備にあたる身辺警備業務(警護)です。

 それぞれ一体何が違うと思いますか?実は、何も違いはありません。

 もちろん、形態は違います。それぞれに難しい点や注意点は異なります。個人的な向き不向きもあるでしょう。しかし、警備というその本質においては同じなのです。

 そして同時に、警護はその全ての基本となっていると言う事も出来ます。
 逆に言えば、技術・知識共に警護業務がしっかり身についていれば、他のどの業務でも対応出来るのです。

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 極端な例になりますが、特定の状況下での警護員の思考と行動を取り上げて見ましょう。

 警護中に対象者の都合で商店街を歩いていたところ、突然通り魔による事件が発生したとします。はたして、どのような対応が考えられるでしょうか?
 もちろん、個人としてはまったくの他人でも助けられるようなら助けたいと思います。プライベートな時間と状況下であればそうすると思います。

 警備業そして身辺警護を志す以上、多少なりとも腕に自信のある人が少なくないと思います。その気になれば、通り魔の身柄を抑えてお手柄、という事は可能かも知れません。
 重要なのは優先順位です。貴方なら、この時どうしますか?
 
 このような状況でも、優先順位を間違えてはいけません。

 警護員が何よりもまず実施するのは、対象者の安全を確保する事です。仮に犯人を取り押さえようとして怪我でもしたら、そしてその隙に対象者が傷付けられる事になったら・・・。

 この場合であれば、一刻も早くその場を離脱する事になるでしょう。目の前で他の人達が被害にあっていたとしても、その気になればその被害を食い止められる可能性があったとしても、警護業務中の警護員は絶対に優先順位を間違えてはいけないのです。

 ここで対象者が著名人であった場合には、自分だけ逃げた、という事で後日批判を受ける可能性もあるかも知れません。しかし、緊急の状況下においては、警護員が護るべきは対象者の身体・生命であって、それが最優先です。

 現実というのは非常にシビアで、ドラマや映画のようには行きません。実際の現場の中では、それを思い知らされる事が少なくありません。だからこそ、ここで中途半端な正義感を出してしまう人は、最悪の状況を招いてしまう可能性があるのです。

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 ある人の経験です。
 警護業務中の出来事でした。対象者が警護員の1人と共に食事をしていて、その人は車両で待機していました。その時、近くで喧嘩が始まりました。

 彼は喧嘩の仲裁に入り、何とかその場を収めました。その行為自体は、勇気ある行為として賞賛されて然るべきなのでしょう。彼自身、正義感からの当然の行為として動いた訳ですが。
 しかし、この時は少々異なりました。彼がその場を収めてすぐに、対象者が店から出て来ました。
残念ながら、彼はその後、先輩から激しく叱責される事になります。

 何故か?あなたは分かりますか?
 
 対象者がいつ出て来るか分からない状態で警護車両から離れる事は原則あってはなりません。対象者が車や施設の外で立ち尽くしているような状態は、警護員であれば絶対に作ってはいけないのです。この時も、タイミングがずれれば正にそういう状況を作る可能性がありました。
 さらに万一、喧嘩に巻き込まれて彼が怪我をしていたら、その後の警護業務は残る1人で継続しなければなりません。これは単純に対象者のリスクを大きくしています。
 もしも、その喧嘩が襲撃者の演技だとしたら?そうして警護の隙を作ろうとした罠だったとしたら?警護員としてはそこまで考えなければならないのです。

 彼としては正義感からとった行動だったのでしょう。一般的には、その行為は賞賛に値すると思います。しかし、万に一つでも対象者に影響を与える可能性がある以上、警護中の行動には十分に注意する必要があるのです。

 従って、道徳というものも順位は低くなってしまうのです。

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