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カルチャーセンターでの講習中に、生徒さんからこんな質問を受けた事があります。
休日に買い物に行った時の事。とある店に入ろうとしたら、その入り口付近にいる不審な人物に気付いたそうです。何がどう不審だったのか、詳細は本題からそれるので省きますが、そういう人物に遭遇したらどうすれば良いのか?というのがその人の質問でした。
惜しいですね。いい線まで行っているのに、最後の考え方がまだちょっと違っています。
不審な人物に気付くという事は、その時点で普通の人よりも注意力が増しているといえます。普通は、不審である事に気付かずに、無造作に近付いて事件に巻き込まれてしまう訳ですから。
さて、一体どういうアドバイスが適切だったでしょうか?
対象者の家の庭掃除ですが、これも警備としての意味があります。
爆発物や危険物などを置かれないようにする方法として、常に整理整頓をしておくという事は非常に重要です。モノが散乱している部屋や庭では、何か不審物を置かれても気付かなかったり、気付くのが遅れたりする可能性があります。これは非常に危険なのです。
庭を掃除しておく事で、不審物等の有無を確認すると共に、そういう物を置きにくい環境を作る訳です。
更に、地面を平らに整えておく事で、その後に立ち入った者の有無を知る事が出来ます。
普段、関係者が歩かないような場所に足跡が残っていたら、その足跡が何処に向かっているのかを確認する必要があります。それも、掃除をしておかなければ分からない事なのです。
ある対象者についていた時の事です。
私は毎朝、その対象者の家の前庭を箒で掃きだし、玄関先にある敷石を雑巾で乾拭きしていました。何故そのような事をしているのか?と同僚から聞かれた事があります。それは警備の仕事ではない、とも言いました。
確かに、単なる庭掃除と考えれば、必ずしも警備の仕事とは言えません。対象者に気に入られる為のサービスとしか思えないかも知れません。もちろん、サービスとしての意味合いもあります。しかし、実はこれも警備として重要な目的がありました。
敷石は表面がツルツルで、夜露が残ると滑りそうで危険でした。万一、対象者がそこで滑って怪我をしたら大変です。ですから、毎朝乾拭きをしていたのです。
最悪の状況を想定し、万一に備える。これは立派な警備の仕事なのです。