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 世の中の流れに乗る&情報収集を兼ねて、今更ですがツイッターを始めました。

http://twitter.com/renya1006

 こちらはProtectionとは全く関係なく、文字通り独り事を呟いています。主としては時事ニュースに関して呟いている事が多いと思います。

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 トレーニングで格闘家の方とスパーリングをした事があります。
 スタミナや筋力はもちろん、スピードや身体の柔軟さには感心するばかりでした。一度は反則覚悟で首を絞めたのですが、総合格闘家と呼ばれる人達は首も鍛えているらしく、全く効きませんでした。絞めている腕の方が痛くなった程です。
 ある著名なプロの格闘家に警護でついた事があります。実際に戦えば、ほぼ確実に自分よりも強い人達です。そのような警護は必要ないと思いますか?
 警護員は、悪意ある者による襲撃にのみ備えている訳ではありません。

 常に身体を鍛えている格闘家でも、車に轢かれれば怪我をするでしょうし、最悪な場合選手生命に関わるかも知れません。
 階段などの段差で足を挫いたり、扉で指を挟んだり。日常生活の中には様々なトラブルの可能性があります。
 身体が資本の彼らにとっては、そういった些細なトラブルも大きなリスクになりかねません。警護員は、そういった日常のありとあらゆるトラブルから、対象者を護る事を求められているのです。
 
 警護員が護るのは、対象者の身体、生命はもちろん、社会的な地位や名誉、財産など多岐に渡ります。そしてある意味、襲撃と同様に注意しなければならないものに「世論」があります。

 格闘家やアスリートでも、プロであればファンの人気というものを意識しない訳にはいきません。
 格闘家とは言え、どれだけ客を呼べるのかは重要だからです。もちろん、アイドルなどタレントも同様です。
 握手やサインの要求に対して、彼らが自分で断ると「冷たい」「ファンを大事にしない」など悪い評判が出るかも知れません。
 現在はネットの普及により、一個人の意見が世界中に流れてしまう時代なので注意が必要なのです。従って、警護員の出番となります。

 近付くファンを止め、サインなどの要求を警護員が断る事で、対象者の人気などに対する影響を抑えます。対象者の社会的な地位や名誉を護るという事は、つまりこういう事なのです。

 言うまでもなく、この時に警護員があまりにも乱暴にファンなどに対応すると、「○○のガードがファンを殴った」などという事で結局対象者の名前に影響を及ぼす可能性がありますので、いずれにしても注意が必要なのです。

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 ある企業の社長と副社長の警護を実施していた時の事です。

 対象者が自宅に帰り、勤務を夜間体制に切り替えると、対象者宅周辺の巡回が始まります。
 身辺警護というと、ドラマや映画の影響でどうしても派手なイメージが先行していますが、実際にはとても地味な部分が多く存在しています。

 対象者に同行している時でも状況に応じて対象者との位置を常に考えています。そして対象者を自宅や会社等に送り込んだ後も、当然ながら業務は継続します。
 この時は対象者宅を中心に二重の警戒線を設けて、時間毎に各所を巡回しました。
 自宅の全ての出入口の施錠確認はもちろん、その周辺の塀や植え込み、施設等に至るまで、異状の有無を確認します。
 
 ある日の事、いつものように巡回していると、通り過ぎた女性から挨拶と共に、
 「いつもご苦労様です」
 と、声を掛けられました。一瞬、対象者の関係者かな、とも思いましたが女性の顔には見覚えがありません。私の表情に戸惑いがあるのを感じたのか、女性が続けて言いました。
 「この近所に住んでいる者です。最近、夜中に見回って貰っているおかげで安心です」
との事でした。全く意識していなかっただけに、恥ずかしいような、嬉しいような、複雑な気分でした。
 
 その付近は高級住宅地で知られる場所であると同時に、空き巣などが多い地域でもありました。実際に、警備の開始以前には対象者宅やその隣近所でも空き巣に入られた事がありました。
 それだけに、夜中の巡回が地域の防犯に一役かっていたようでした。

 何がどこで評価されているか、良くも悪くも分からないものなのですね。

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 トレーニングにおいても、このような理不尽さに慣れる事を目的とする事があります。

 ある時、どう考えても1週間程度を要する資料作成を、3日で仕上げるように言われた事がありました。
 指示は絶対だったので、私は睡眠時間を削って資料を仕上げました。勿論、通常の業務はありますので、昼間は眠くて仕方がありません。
 しかし、仮に昼の業務で居眠りをしてしまったり、それによってミスを犯したとしても、資料の事やそれによる睡眠不足は言い訳にはなりません。いや、してはいけないのです。

 この程度の事が出来なければ、警護員として1人前にはなれないといって過言ではないでしょう。
 何故なら、対象者が動き続けて食事も休憩も取れない状況が続く事など少なくないからです。この時に、それを言い訳にする事は出来ません。

 私自身、対象者を待って8時間以上立ち続けた事があります。
 深夜の事です。眠くて仕方がありませんでしたが、その場を離れる事は勿論、対象者が何時出てくるか分からないのでまともに息を抜く事も出来ませんでした。
 それでも当たり前のように立ち続け、何事もなかったかのように対象者を迎える。それがプロの仕事と言えるのではないでしょうか?
 
 警護業務に就く中で、不法集団に対応する事があります。
 右翼、左翼、悪徳業者など、色々な人達の対応をして来ました。彼らは、金あるいは仁義、恐怖など様々な理由で結ばれていると推測されますが、一様に言えるのは皆必死だという事です。
 結果が出せなければ先輩や上司に殴られるとなれば、誰だって必至になるでしょう。そうやって必死で向かってくる相手に、軽い、薄い気持ちでは到底対応出来ないのです。

 雪の中で何時間も待ち続けた私の嘗ての上司は、それだけの負けん気と根性を持っていました。当然ながら、チンピラ相手に気持ちで負ける事などありません。これがそのまま、見ているクライアントに「安心感」を与える事になるのは間違いのない事実なのです。
 私も、久しぶりに会ったクライアントの1人に、「君に会うと、なんとなく安心する」と言われた事があります。ある意味、最高の褒め言葉だと思います。
 その言葉1つで、それまでの様々な努力が報われたような気がしたのでした。

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 交通事故でも同じです。

 運転している自身のミスによる事故は問題外ですが、貰い事故など巻き込まれた場合でも同じです。クライアントが警護員の責任を追及するかどうかは別として、警護員としてはそれすらも回避しなければいけないのです。
 運転中に、周囲に運転技術の未熟な車両を確認したら、距離を余計に取るなどして万一に備えなければなりません。
 雨ならともかく、雪などが降った場合には、外出を控える事も選択肢に入れるべきなのです。都会の人は雪道に慣れていないから尚更です。

 高速道路に乗った途端、事故渋滞で動けなくなって、結局予定に遅れてしまった事がありました。
 この時運転していた同僚は、その後責任を追及されて異動する事になってしまいました。
仕方がないと思いますか?理不尽だと感じますか?
 理不尽ではあるかも知れません。しかし、これさえも警護員であれば受け入れなければならないのです。
 そんな事には耐えられないという人は、身辺警護は目指すべきではないかも知れません。仮になったとしても、長くは続けられないと思います。
 他人の身体生命を預かるからこそ、それだけの自覚と覚悟が求められるのです。
  
 車が急発進した時など、不慮の事故に巻き込まれて被害に遭ったとしたら。

 警護中であれば、これも警護員として責任を免れる訳には行きません。運転席に人がいる、またはエンジンが掛かっている。それを確認出来れば、その先に起こるかも知れない突発事案を予測出来ると思いますし、警護中であれば出来なければいけません。

 出会い頭の事故というものがあります。これも同様の事が言えます。
 曲がり角や施設の出入口など。死角になっている場所の、その先で起こり得る事案を予測出来れば、それは回避出来るかも知れません。そして、警護中であれば出来なければいけません。

 発生し得る各種事案を予測出来ない者には、それを回避する事も出来ません。

 急な事で間に合わなかった・・・。
 まさかそんな事が発生するとは・・・。そんな言葉は、警護の現場では言い訳にもならないのです。

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