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 ある企業の社長と副社長の警護を実施していた時の事です。

 対象者が自宅に帰り、勤務を夜間体制に切り替えると、対象者宅周辺の巡回が始まります。
 身辺警護というと、ドラマや映画の影響でどうしても派手なイメージが先行していますが、実際にはとても地味な部分が多く存在しています。

 対象者に同行している時でも状況に応じて対象者との位置を常に考えています。そして対象者を自宅や会社等に送り込んだ後も、当然ながら業務は継続します。
 この時は対象者宅を中心に二重の警戒線を設けて、時間毎に各所を巡回しました。
 自宅の全ての出入口の施錠確認はもちろん、その周辺の塀や植え込み、施設等に至るまで、異状の有無を確認します。
 
 ある日の事、いつものように巡回していると、通り過ぎた女性から挨拶と共に、
 「いつもご苦労様です」
 と、声を掛けられました。一瞬、対象者の関係者かな、とも思いましたが女性の顔には見覚えがありません。私の表情に戸惑いがあるのを感じたのか、女性が続けて言いました。
 「この近所に住んでいる者です。最近、夜中に見回って貰っているおかげで安心です」
との事でした。全く意識していなかっただけに、恥ずかしいような、嬉しいような、複雑な気分でした。
 
 その付近は高級住宅地で知られる場所であると同時に、空き巣などが多い地域でもありました。実際に、警備の開始以前には対象者宅やその隣近所でも空き巣に入られた事がありました。
 それだけに、夜中の巡回が地域の防犯に一役かっていたようでした。

 何がどこで評価されているか、良くも悪くも分からないものなのですね。

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