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 防犯講習において、日常生活の中で注意するべき点や安全な場所を聞かれる事があります。

 マンションなどの集合住宅と一戸建てではそれぞれ注意するポイントが異なります。
 屋内と屋外、公園などの広い開放空間と駐車場などでも同様です。
 それぞれに注意するポイントはありますが、それよりも注意して欲しいのは、「絶対に安全な場所」というものはない、という事です。

 同じマンションでも、フロアによって侵入や窃盗などのリスクは異なります。高層階だから安心出来るかというと、そういう事ではありません。低層階では考えられない、落下や災害時に逃げ遅れるというリスクが残ります。

 駐車場で遊ぶ子供の姿はよく見掛けると思いますが、実は駐車場は子供が誘拐に遭う確立の高い場所でもあります。
 公道でも同様です。子供の誘拐の多くは学校や塾からの帰り道に、自宅の周囲500メートル以内で発生しています。これはつまり、集団で帰っていた子供が、最後に1人になった所で犯人に声を掛けられている事を示しています。

 自宅の周辺は安全だと思いがちですが、これも1つの(意識の)死角といえると思います。

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 施設の角や、壁の凸凹部分には物理的な死角が出来ます。人が隠れたり、出会いがしらの事故もこういう場所で発生します。

 
オートロックのマンションだから安心かというとそんな事はなく、施設内に入るのはそれ程難しい事ではありません。調査会社の人間などは、オートロック付のマンション入る事は簡単だと言っていました。
 逆に、部屋の入口が通りに面しているから不安だという相談を受けた事があります。
 しかし、実際に見に行った所、すぐ近くにコンビ二がある事から深夜でも人通りや一定の人目があり、ピッキングはもちろん、付近に潜んで待ち伏せるような行為もしにくい場所でした。
 ちなみに、同じ建物の2階は手すりとフェンスによって扉の前が外部からは完全に見えなくなっており、人が潜む事も可能なスペースになっていました。

 一戸建てでも同様で、防犯の為の外壁や植木などは侵入しにくい印象を与える反面、外部からの視線を遮ってしまい、侵入した犯罪者にとっては作業を容易にしてしまっているという一面もあります。

 何処が危険で、何処が安全なのか。実際に見てみないと分からない事が多いのは確かです。1つ確かなのは、それぞれの場所に、それぞれに注意するべきポイントがあるという事です。
 その最も注意するべきポイントが、「死角」と呼ばれるものなのです。

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 警護の業務中に、喧嘩の現場に遭遇した事があります。

 対象者に同行して歩いていると、会社の数メートル手前で、突然喧嘩が始まったのです。
 若い男性同士で、歩行者と自転車の接触が原因だったようです。怒鳴りあいから始まり、すぐに殴り合いを始めてしまいました。
 その時、瞬間的に以前の街宣車の事案を思い出しました。先輩から聞かされていた、喧嘩で気をひいてその隙に施設に侵入しようとした男の話も思い出しました。

 そもそも警護中ですので、まず考えるべきは回避です。会社まではほんの数メートルで、すでに入口も見えています。しかし、道は狭く、喧嘩によって生じた人ごみの中を抜ける必要がありました。

 私は対象者を促し、通りを大きく迂回して反対側から会社に入る方法を選択しました。

 後から聞いた話では、喧嘩はすぐに納まったようでした。しかし、それは結果であって、警護中の行為に結果オーライはあってはいけないのです。
 今、あなたが注意しているその人物も、実はおとりなのかも知れません。

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 対象施設の門前に街宣車を乗りつけ、大音量で音楽を流された事がありました。
 車内にいる男が、マイクを片手に大声を張り上げています。
 ある議員さん達の公開討論会での一コマです。公開としてありましたので、一般の人達も集まりましたが、その中に某右翼団体の方々がいました。

 当然ながらそのような人を入れる訳にはいかず、入場出来ない事に腹を立てた彼らは街宣車を乗り出して来た、という訳です。(もちろん入場を拒否される事は分かっていたので全て計画済み)
 しばらく門前で騒ぐ彼らを警戒していると、職員から彼らの一部が施設内に入っている、という連絡がありました。隊員の1人を向かわせると、特攻服に身を包んだ数人の若者達がいました。彼らは裏門から入って来ていたのです。

 これは良い教訓になりました。直情型というか、決して利口には思えない彼らのような者達でも、そうやって相手の裏をかくような事をしてくるのだと思い知らされた出来事でした。
 目の前の出来事に意識をとらわれず、冷静に周囲を確認する事。これもProtectionにとって大切な要素だといえると思います。

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 対象者が女性の場合も難しいシチュエーションの1つです。

 警護員にも女性を用意出来れば良いのですが、現実問題として絶対的に人数は少ないので、殆どの場合は男性がつく事になります。警視庁の警護課には「表敬部隊」と称される女性の警護チームもあるようですが。

 通常の警護でも注意するポイントではありますが、対象者との距離には普段以上に気を使います。
 離れすぎれば当然ながら任務に支障が出ます。しかし、異性の対象者に対して近付きすぎて不快感を与える可能性もあります。
 もちろん、これは日頃の対象者とのコミュニケーションによってクリアされる問題でもありますので、教科書通りにやれば全て上手くいくという部分ではなくなります。

 年配の対象者を病院に連れて行く場合や、車椅子を使用するような場合も、同様に気を使うシチュエーションです。
 ゆっくり、丁寧に移動する事が必要になりますし、一般の方よりもいっそう床や地面の状況に注意しなければなりません。当然ながら、通常通りに周囲も警戒しなければなりません。

 普段よりも2倍も3倍も神経を使う事になるでしょう。そういう意味では、介護などは最も難しいProtectionの形態だと言えると思います。

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