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米特殊部隊が国際テロ組織アルカイダの首謀者オサマ・ビンラディンを殺害した事が伝わると、アルカイダ系のイスラム過激テログループは早速報復テロを表明しました。

米フロリダ州のキリスト教会の牧師が、イスラム教聖典「コーラン」を焼却し、それに抗議してアフガニスタンとパキスタンで抗議デモが行われ、アフガン北部でデモ参加者が国連事務所を襲撃、7人の国連職員を含む20人以上を殺害するという惨事が起きたばかりです。「イスラム過激テログループの報復心は極度に高まっている」(中東テロ専門家)と言われています。

欧米ではイスラムフォビア(イスラム嫌悪)が広がる一方、報復テロを恐れ、過剰な反応も見られ始めました。

米アトランティック・サウスイースト航空に搭乗した2人のイスラム教徒が、離陸直前に降ろされるというハプニングが生じました。原因は報復テロを恐れる他の乗客たちが2人の姿に恐れを感じ、パニック状況に陥った為です(2人はテロとは関係がなく、飛行機会社はその直後に謝罪)。

スイスではイスラム教徒に改宗した連邦陸軍中尉に対し、連邦行政裁判所が「同中尉が国家機密に関る立場になれば、わが国の安全が脅かされる危険がある」という判決を下しました。

ビンラディン殺害後、イスラム過激テログループの報復テロの危険性が高まる一方、欧米社会でイスラムフォビアや過剰な反応が今後も出てくるものと予想されています。

残念ながら、テロが無くなる事はほぼありません。宗教が悪いという事ではなく、個人の信念や信条、人生観や世界観の異なる人々が存在する以上、摩擦は必ず生じ、そして争いが起こる可能性があります。

旅行等で海外へ行く場合はもちろん、日本国内にいても注意するべきポイントは存在します。欧米諸国の公館や外資系の企業はテロの対象となる可能性があります。

プライベートで行動している時はもちろん、警護等で大切なクライアントと行動を共にしている際には、上記のような場所が一定のリスクを保有している事を認識しなければなりません。

もちろん、この場合でも、いつも言っている「冷静に恐れる」という事が重要になって来ると考えています。

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以前、職務質問中に抵抗、反撃をうけた際に、栃木県警の警察官が中国人に対して発砲、死亡させた事件について取り上げました。

その2審(東京高裁)の判決が出ました。結果は、1審を破棄して、遺族側の逆転勝訴となりました。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20110428/507692

これは警察官などSecurityに関わる職業に就く全ての人々の、その身の安全を確保する上で、重大な結果だと考えています。

判決では、一応「警察官なら」として、威嚇射撃等をするべきだったと言っていますが、以前書いたように実際の現場でその様な余裕などある筈がありません。

はっきり言って、机上の理屈であると考えます。

かつて暴力団関係者と毎日のように対応している現場にいた時に、一般人ならともかく警備員が胸倉を掴まれた位では警察は動けない、と言われた事があります。

業務上、その程度の事は織り込み済みだろう、という事です。

今回の「警察官なら」と全く同じ理屈です。だからこそ、この判決は我々警備員にとっても決して他人事ではないのです。

栃木県警は上告するかどうかの決定をしていませんが、引き続き今後の状況を見守りたいと思います。

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小学館の小学1年生編集部は、新小学1年生を子供に持つ母親400名を対象に、防犯グッズ利用に関する意識についてインターネット調査の結果を発表しました。

調査① 子どもに持たせている防犯グッズの機能として「備わっていたら良かった」、「今思うと欲しい」と考える機能等について。
第1位「CPS機能」85.3%、第2位「より壊れにくい強度」79.3%、第3位「通話機能」75.8%、第4位「警備会社に直接通報、駆けつけるなどの高度なサービス」68.8%。
全体的に、防犯グッズに高機能を求める母親の実態が明らかになりました。

調査② 子どもの「安全・防犯」面において心配、不安視している事。
「交通事故」87.0%、「犯罪や事件に巻き込まれること」85.0%、「通学の安全」73.5%。

調査③ 小学校の「安全・防犯」への対応について。
86.8%の母親が満足していると回答。
反面、「防犯に関わる知識や対処方法を指導」50.3%、「通学路の危険箇所など安全指導」48.3%、「通学路や遊び場所などを巡回」46%など、こどもへの安全指導の要望は高いという結果。

調査④ 防犯グッズに対する安心感について。
「安心感が増した」と回答した母親は、高機能ではない防犯グッズ利用者では29.2%である一方で、高機能防犯グッズ利用者では47.5%もの母親が安心感を得ている。

調査⑤ 「安心感が増した」点について「通学路の安全・安心」58.9%、「犯罪や事件に巻き込まれる危険性」51.6%が半数以上で上位に挙がるなど、子どもの「通学路」での「安全・防犯」について高機能防犯グッズを頼りにしている傾向がみられた。

防犯グッズはないよりはある方が安全は増すと思います。安心感が増す事も重要な効果と言えると思います。
その反面、持っている事によって安心してしまい、「隙」が出来る事には注意しなければなりません。

例えば防犯ブザーの効果は確かにありますが、反面現在の世の中には電子音が多く、また建物の機密性も高い事から外の音が聞こえにくいという面もあります。
過信は禁物という事です。

どんな高機能の防犯グッズも、護身術の類も、それを有効に活かすのは本人次第だという当たり前の事を忘れないようにして頂ければと思います。

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3/11の東日本大震災から1ヶ月余りが過ぎ、再び悲しい出来事がありました。

4/18の朝、栃木県鹿沼市でクレーン車が登校中の小学生の列に突っ込み、6名もの幼い命が失われました。9歳から11歳。活発な、可愛い盛りの子供達だったようです。

このニュースそのものはネットで見ていたのですが、その日の夕刻に1本の電話があり、この事故の被害者に知人の子供が含まれていた事を知らされました。

車社会の現代においては、事故は日常茶飯事です。これも天災と同じ様に考えるべきなのかと思っていましたが、20日になって加害者に持病があり、3年前にも同様に登校中の子供を巻き込む事故を起こしていた事を知り、やりきれない思いを抱きました。

地方では、車両は1人1台と言っても良く、移動手段としては必須です。車両なくしては生活が出来ないと言っても過言ではありません。1度の事故で免許を取り上げるというのは難しいでしょう。

しかし、持病を隠していたとなると、これは事故を起こすリスクを隠していたという事ですので、相応の処罰が必要だと考えます。

とある局のニュースで「登校経路の選択が正しかったのか疑問だ」と語っていたキャスターがいました。結果から見ればそういう発言も理解出来なくはありませんが、同時に物事の1面だけを見た浅い発言であるように感じました。文部省からも同様の発言があったようです。

結論から言えば、この世の中に「絶対的に安全な場所」などは存在しません。

事故を恐れて裏道を通れば、人目に付かなくなって不審者等による犯罪に巻き込まれるかも知れません。仮にスクールバス等を使用したとしても、同様の事故や犯罪に巻き込まれる可能性は少なくなるかも知れませんが、バスそのものが事故に遭う可能性までなくなる訳ではありません。

警護や警備においても、クライアントに対して同様の話をする事があります。セミナーでも、これは必ずと言って良い程取り上げる重要なテーマでもあります。

リスクは絶対になくなりません。絶対に安全な場所や状況など存在しないし、そういう心の隙そのものがリスクでもあります。では、どうすれば良いのか。ここで必要になるのがリスクのマネジメンです。

先の登校経路であれば、考えうる全ての経路を出した後に、それぞれの経路において考えられるリスクを洗い出します。今回のように事故に巻き込まれる。不審者が出没する。遠回りになる事で登校時間が倍になるなどという問題もあるかも知れません。

それらの各種状況を検証した上で、最もリスクの小さな選択をする事になります。

仮に、リスクのある選択をしなければならない場合には、可能な限りそのリスクを低減させる手段を講じます。

柵を設置したり、ロープを張って物理的に近付く事が出来なくする。あるいは、警備員を立たせるという選択肢もあると思います。

今回の事故の場合であれば、発生そのものは、言いたくはありませんが防ぐ事は難しかったように思います。

持病を持つ方々に限らず、居眠り運転はハンドルを握る全ての人が起こしうる可能性があります。

登校経路にしても、学校や家庭が十分に話し合って選択したと思われます。まして今回は学校まで数百メートルの場所で発生しているので尚更です。

安易な批判をした所で事態が改善される訳ではありません。

必要な事は、リスクは絶対になくならないという事を認識する事。その上で、そのリスクを検証して的確な選択をする事なのです。

最後になってしまいましたが、今回の事故で尊い命を失った子供達に心よりの哀悼の意を表し、その御冥福をお祈りすると共に、同じ学校の子供達やご遺族の方々が1日も早く平穏な日々を取り戻して頂く事を願っております。


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警備員として優秀かどうか分かれるポイントとして、スイッチの切り替えが出来るかどうか、という事があります。
ONとOFFの切り替えが出来ること。これは日常生活においても非常に重要です。

前回、より良い仕事をする為に、休憩(休養)は必要だという事を書きました。
人間の集中力には限界があります。仕事中だからといって休憩もなしに動き続けていれば、集中力は確実に下がります。肉体的・精神的な疲労は判断能力にも影響するので適時休憩を取ることは非常に重要です。

時々、休まずに働き続ける事がプロであると勘違いをして休憩を取らない人がいます。こういう人は、得てして部下にも同様の事を強要するので厄介です。

勤務中であっても休む時にはしっかり休む。何でもないような事ですが、こういうスイッチの切り替えも必要なのです。メリハリと言っても良いでしょう。これには経験もそうですが、性格的なものも関係してきます。それを業務の為に、如何にコントロールするかという部分が重要になります。

警備員や警護員にとって、身体の大きさや格闘技などの経験といったハードの部分は確かに大切ですが、こういったいわばソフトの部分も大切なのです。

人間の心理には、理解出来ない(またはしたくない)出来事に遭遇したとき、思考を停止させて精神的な均衡を保とうとする働きがあります。

咄嗟の出来事で頭が真っ白になった・という状態がそれです。

これは人間の自然な反応であり、ある意味仕方がない事なのですが、反面Securityに携わる者としてはあってはならない事であるとも言えます。
事件や事故は突然起こるものなので、そこで意識の切り替えが出来ないと意味がないのです。

こういった様々な状況における意識の切り替えや準備を「マインドセット」と呼びます。

休憩中など気を抜いている時(または単にボーっ、としている時)に事案が発生した場合、瞬時に気持ちを切り替える事も、普段から意識していないと簡単な事ではありません。

咄嗟の場合に、オロオロとうろたえるだけの人間では、当然ですが警護や警備として、その義務を果たす事は出来ません。これには経験とトレーニングが必要ですが、何よりも常日頃の心構えが必要です。

緊急時には誰でも判断能力が下がります。こういう事があったら、こうしよう。あんな事になったら、あそこに行こう。普段からイメージトレーニングをしておく事で、意識の切り替えも出来るようになるのです。

これは一般の方々でも全く同じです。

街中で突然のトラブルに巻き込まれる事や、女性が夜道で襲われるような事を考えても、非常に大切だという事が分かると思います。

子供に対しては、逃げろと言っても何処に行けば良いのか分からない可能性があります。従って、例えば学校への登下校路を一緒に歩いて、コンビニや子供110番の家など、逃げ込む先を具体的に話し合っておく事が必要になります。

これも万一に備えたマインドセットの1つであると言えると思います。

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