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3/11の東日本大震災から1ヶ月余りが過ぎ、再び悲しい出来事がありました。

4/18の朝、栃木県鹿沼市でクレーン車が登校中の小学生の列に突っ込み、6名もの幼い命が失われました。9歳から11歳。活発な、可愛い盛りの子供達だったようです。

このニュースそのものはネットで見ていたのですが、その日の夕刻に1本の電話があり、この事故の被害者に知人の子供が含まれていた事を知らされました。

車社会の現代においては、事故は日常茶飯事です。これも天災と同じ様に考えるべきなのかと思っていましたが、20日になって加害者に持病があり、3年前にも同様に登校中の子供を巻き込む事故を起こしていた事を知り、やりきれない思いを抱きました。

地方では、車両は1人1台と言っても良く、移動手段としては必須です。車両なくしては生活が出来ないと言っても過言ではありません。1度の事故で免許を取り上げるというのは難しいでしょう。

しかし、持病を隠していたとなると、これは事故を起こすリスクを隠していたという事ですので、相応の処罰が必要だと考えます。

とある局のニュースで「登校経路の選択が正しかったのか疑問だ」と語っていたキャスターがいました。結果から見ればそういう発言も理解出来なくはありませんが、同時に物事の1面だけを見た浅い発言であるように感じました。文部省からも同様の発言があったようです。

結論から言えば、この世の中に「絶対的に安全な場所」などは存在しません。

事故を恐れて裏道を通れば、人目に付かなくなって不審者等による犯罪に巻き込まれるかも知れません。仮にスクールバス等を使用したとしても、同様の事故や犯罪に巻き込まれる可能性は少なくなるかも知れませんが、バスそのものが事故に遭う可能性までなくなる訳ではありません。

警護や警備においても、クライアントに対して同様の話をする事があります。セミナーでも、これは必ずと言って良い程取り上げる重要なテーマでもあります。

リスクは絶対になくなりません。絶対に安全な場所や状況など存在しないし、そういう心の隙そのものがリスクでもあります。では、どうすれば良いのか。ここで必要になるのがリスクのマネジメンです。

先の登校経路であれば、考えうる全ての経路を出した後に、それぞれの経路において考えられるリスクを洗い出します。今回のように事故に巻き込まれる。不審者が出没する。遠回りになる事で登校時間が倍になるなどという問題もあるかも知れません。

それらの各種状況を検証した上で、最もリスクの小さな選択をする事になります。

仮に、リスクのある選択をしなければならない場合には、可能な限りそのリスクを低減させる手段を講じます。

柵を設置したり、ロープを張って物理的に近付く事が出来なくする。あるいは、警備員を立たせるという選択肢もあると思います。

今回の事故の場合であれば、発生そのものは、言いたくはありませんが防ぐ事は難しかったように思います。

持病を持つ方々に限らず、居眠り運転はハンドルを握る全ての人が起こしうる可能性があります。

登校経路にしても、学校や家庭が十分に話し合って選択したと思われます。まして今回は学校まで数百メートルの場所で発生しているので尚更です。

安易な批判をした所で事態が改善される訳ではありません。

必要な事は、リスクは絶対になくならないという事を認識する事。その上で、そのリスクを検証して的確な選択をする事なのです。

最後になってしまいましたが、今回の事故で尊い命を失った子供達に心よりの哀悼の意を表し、その御冥福をお祈りすると共に、同じ学校の子供達やご遺族の方々が1日も早く平穏な日々を取り戻して頂く事を願っております。


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