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防犯という事に関して基本となる考え方があります。これは警護に限らず、一般的な警備でも、もちろん日常生活の防犯でも同様です。
それは相手の立場になって考えるという事です。
これだけだと一般的な人間関係や恋愛にも通じますね。ここで言う相手とは、言うまでもなく「襲撃者=犯罪者」という事です。
施設等の警備であれば、侵入などを企む者の視線や思考で、その施設を見ます。
あそこは意外と簡単に登れそうだな。あの隙間は痩せていれば通ることが出来るな、などなど、普段気付かなかった隙が見えて来る事があります。
警護でも同様です。
対象者に同行している時に、襲撃者の視線で見てみるのです。
自分が襲撃者だったら、今襲っていたな。今だったら確実に襲えるな、などと考える事が出来れば、次にはその隙を作らないように注意する事が出来ます。そうやって、より隙のない体制を作る事が出来れば良いのです。
これはそのまま日常の防犯にも通じます。言うまでもなく、普段の生活において、自分自身や家族の身を護る事も重要です。
この日常生活のリスク・マネジメントが出来なければ、他人を護る事も出来ないでしょう。
この日常生活のリスク・マネジメントが出来なければ、他人を護る事も出来ないでしょう。


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警察官発砲事件 初公判は10月21日 宇都宮地裁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100617/trl1006171751006-n1.htm
このような事件とその公判に関するニュースがありました。
死亡した男性(中国人)は、石を持って警察官に襲いかかったという状況です。石の大きさや形状といった詳細な情報は判らない部分もありますが、中国人に限らず外国人の犯罪者は、警察官であれ一般人であれ、相手を倒して逃げるという感覚を持っている人達がいます。
目撃者を殺せば、自分が捕まる可能性は低くなる、という事です。これはまず逃げる事を考える日本人とは根本から事なります。
目撃者を殺せば、自分が捕まる可能性は低くなる、という事です。これはまず逃げる事を考える日本人とは根本から事なります。
この視点なしで考えてはいけないのです。
この公判でも、警察官が警棒で対応するべきだったという人がいますが、それなら自分でやってみろ、と言いたい所です。
殺意を持って向かってくる人間の勢いというものは並大抵の物ではありません。
仮に10メートルの距離から、襲撃者役と対応者役とで同時に動き出しても、8割は襲撃者が勝ちます。時間にして2秒から3秒。僅かな時間に、使用する武器の選択と実際の対応をする事など不可能と言って過言ではありません。
実際の街中などでの対応では10メートルも離れているという事は余りないので、現実には一瞬で対応しなければならないという事です。
この警察官が剣術等の達人であったとしても相当困難だったという事です。文字通りの「護身」の為には、自身の最強の武器を手にする事は当然なのです。相手が殺意を持って向かってくる状況であれば言うまでもありません。
そういう意味では、個人的にはこのような公判が開かれている事自体がナンセンスであると考えています。
被告となってしまったこの警察官個人の為にも。この国の、町の治安を維持する全ての警察官の為にも。彼らをみすみす危険に晒すような結論が出ない事を祈るばかりです。



Protectionに護身術は必要でしょうか?
実際問題として、体術を使うようなシチュエーションというのは警護が失敗した瞬間です。これまでにも繰り返し書いて来ているように、警護や警備の最大の目的は回避だからです。実力行使で対象者を守らなければならない状況は、作り出してはいけないのです。
米国のシークレット・サービスでも銃の射撃訓練は実施しています。しかし、その技術を使わずに済むシチュエーションを作り出す事がより重要だと教えているといいます。しかし、クライアントの要望には、この要素が必ず含まれます。
「武術の心得が・・」「やはり強いんでしょうね」など、最初に話をする時には必ずといって良いほどこの点に触れられます。
もちろん、自分の命を預ける以上、体術を身につけていない人物よりは、多少なりとも身についている人物の方が心強いでしょう。警護員自身としても、それが1つの自信になると思います。私自身も、今でも定期的に護身術のトレーニングに参加しています。
護身術に限らず、1つの技術を身につけるには、それだけのトレーニングが必要になります。本を読んだり、DVDを見て技術を身につけたつもりになっていても、実際には殆ど役に立たないと言って過言ではありません。
重要なのは、その瞬間に対応する事が出来るかどうかです。
相手が腕を掴んで来た、肩を掴んで来た、抱きついて来たなど。その瞬間に素早く反応する事が出来るかどうか。そこが最も重要なポイントになります。
あっ・・・と思って止まってしまうと、相手の方が先に動いてしまうのでどんどん不利な状況になってしまいます。当然ながら、こういう場合は、腕をこう回して、それから・・・などと考えていて間に合う訳がありません。従って、条件反射的に動けるように、反復練習が必要になる訳です。
結局、どんな事にも近道はないという事ですね。
実際問題として、体術を使うようなシチュエーションというのは警護が失敗した瞬間です。これまでにも繰り返し書いて来ているように、警護や警備の最大の目的は回避だからです。実力行使で対象者を守らなければならない状況は、作り出してはいけないのです。
米国のシークレット・サービスでも銃の射撃訓練は実施しています。しかし、その技術を使わずに済むシチュエーションを作り出す事がより重要だと教えているといいます。しかし、クライアントの要望には、この要素が必ず含まれます。
「武術の心得が・・」「やはり強いんでしょうね」など、最初に話をする時には必ずといって良いほどこの点に触れられます。
もちろん、自分の命を預ける以上、体術を身につけていない人物よりは、多少なりとも身についている人物の方が心強いでしょう。警護員自身としても、それが1つの自信になると思います。私自身も、今でも定期的に護身術のトレーニングに参加しています。
護身術に限らず、1つの技術を身につけるには、それだけのトレーニングが必要になります。本を読んだり、DVDを見て技術を身につけたつもりになっていても、実際には殆ど役に立たないと言って過言ではありません。
重要なのは、その瞬間に対応する事が出来るかどうかです。
相手が腕を掴んで来た、肩を掴んで来た、抱きついて来たなど。その瞬間に素早く反応する事が出来るかどうか。そこが最も重要なポイントになります。
あっ・・・と思って止まってしまうと、相手の方が先に動いてしまうのでどんどん不利な状況になってしまいます。当然ながら、こういう場合は、腕をこう回して、それから・・・などと考えていて間に合う訳がありません。従って、条件反射的に動けるように、反復練習が必要になる訳です。
結局、どんな事にも近道はないという事ですね。
対象者との良好なコミュニケーションは、言うまでもなく重要な要素です。
映画などでは、ハードボイルドな主人公が、対象者の意向を無視して業務に就くような事もありますが、現実的にはあり得ません。
映画などでは、ハードボイルドな主人公が、対象者の意向を無視して業務に就くような事もありますが、現実的にはあり得ません。
身体が大きい、武術等の心得がある、というだけではなく、コミュニケーション・スキルも重要だという事です。
警護員を傍に置くような人物であれば、会社経営者など社会的な地位のある人が多いのは間違いありません。必然的に、一般常識や国内外の情勢等の時事問題なども認識しておかなければ、会話が成り立たない事になってしまいます。会話が成り立たない=その程度の警護員という評価をされてしまう可能性は、現実問題としてあります。
新聞を読んだりニュースを見る事は、今からでも始められます。幸いにも昨今は携帯電話という便利なツールによって、定期的にニュース等を把握する事が出来ます。しかし、知識は急に蓄積出来るものではありません。
では、どうすれば良いのでしょうか。
誰にでも入手出来て、そして誰にでも関心のある情報として、天気予報をおすすめします。
天気は誰にでも重要な情報の1つです。外出する時には晴れていたのに・・・などという経験は誰にでもあると思います。
身辺警護の経験者であれば、警護車両の中に予備の傘を1本入れておく事は常識として、外出しようとする対象者やその関係者に対して、「今日は午後から雨になるという予報ですよ」という一言が言えるだけでも、コミュニケーションのきっかけになります。
以前勤務した現場では、これをやり過ぎて対象者の会社の従業員から、毎日天気を聞かれるようになった事があります。面倒だと思う反面、当然ながらそうやってコミュニケーションが図れる相手からは、こちらの必要な情報を聞き出す事も出来ますので、これはこれで重要な作業になる訳です。
「情報」が1つの武器になるという、分かりやすい例だと言えるかも知れません。