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 お客様(以下、対象者)について、警護員は知らない事があってはなりません。
 住所氏名、血液型、性格などは言うまでもありません。性格が分かれば、日頃の会話などでの注意点に気付く事があると思います。

 病歴や持病の有無を把握する事も大切です。万一の時に、一番近くにいる可能性が高いのが警護員なので、緊急時の対応は十分に備えておかなければなりません。当然ながら、一般的な応急手当などの知識と技術も、ファーストエイド・キットや常備薬などと共に必要になります。かかりつけの病院などがあれば、その場所の把握や担当医師とコミュニケーションをとっておく事が出来れば万全です。

 対象者の趣味嗜好を把握する事で、その行動を予測する事が出来ます。
 例えば、ラーメン好きな対象者であれば、テレビや雑誌で紹介された話題の店などには行く可能性が高いと考えられます。従って、その情報を先に得る事が出来れば、対象者の行動を先読みする事が出来る訳です。外出先の近くに、好みの店があれば立ち寄る可能性も考えられる訳で、条件が許せば下調べや予約などで先手を打つ事が出来るという事になります。これが好みのブランドなどでも同様です。

 情報があれば対象者との会話も弾むという事で、それは信用や信頼にもつながります。もちろん、自信にもつながります。
 そして対象者の人間関係を把握する中で、愛人さんの存在を知ってしまう事もあります。(当然、家族には秘密)肉親ですら知らない情報を知る事になる。警護員とは、スキルの上でも、精神的にも、プロに徹する事が出来なければなれない職業なのです。

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警備の仕事をしていると、いろいろな経験をします。時には、まるで小説やドラマの世界かと思えるような出来事もあります。守秘義務があるので具体的な事は話せない部分もありますが、差し支えのない範囲で過去の経験を書いてみたいと思います。

 ある現場で勤務していた時の事、1人の男性(20代後半、中肉中背のごく平均的なサラリーマン)がフラッと現れました。何となくその男性を見ていると、彼は右手に無造作に持ったカメラの角度を動かし、レンズを私の方に向けました。距離と雑踏の関係でシャッター音は確認出来ませんでしたが、写真を撮られた可能性があったと思います。プロの調査員(探偵)は、ファインダーを覗く事なく写真を撮る事が出来ます。普通でも57割、熟練の調査員であればほぼ完璧に被写体を捉えるそうです。

 実は、それ以前にも調査員と思われる人物が出入りしている可能性が考えられていました。対象者の情報が流れている可能性があったからです。その関係で、某探偵会社のスクールで学んだ事もあります。上記のような手口など、参考になった事は少なくなかったと思います。

 欧米における警備業は、そもそもピンカートン社などの探偵社からスタートしました。調査会社が本業の傍ら、警備の仕事を請け負うようになり、社会の需要や第二次大戦などを経て、ひとつの業界にまで発展したと言う歴史があります。日本においても、調査会社がストーカーやドメスティック・バイオレンスの対策まで実施しています。

 また逆に、警備業においても調査はとても重要です。業務を請け負う際にも、業務が始まってからも、お客様にどのようなリスクがあるのか、どのような警備体制が適切かを判断する必要があります。その為には、お客様を取り巻く環境や状況を常に把握しておく必要があります。これには少なからず調査の能力が求められます。Protectionでは、これを「アドバンス」と呼びます。
 意外かも知れませんが、警備と探偵というのは密接な関係があるのです。

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 私には護りたい人がいます。
 その人は元皇族です。現在は結婚し、一般人として生活しています。世界中を飛び回って、各国の著名人と単独で会見したり、インタビューをしたりと、国際ジャーナリストとして精力的に活動しています。そうして得たパイプを活かして、国連などでもスピーチを行った事があります。その反面、ストレートな意見と行動ゆえに、これまでに身の危険を感じた事も一度や二度ではないそうです。しかし、その人には確固たる信念があり、ある種の運命論者である為に活動をやめるつもりは全くありません。

 以前の私は販売に携わる仕事をしていました。ある日、その人の著書を手に取り、機会があってその人と会って、そして一つの決心をしました。自分には世界的に活動するような事は出来ない。でも、その人を護る事は出来る筈だ、と。

 私がその人の警護に付く事はないかも知れません。しかし、問題は確率ではなく、可能性です。この世界に身を投じた事が運命であるならば、来るべきその時に備え続ける事も運命だと思っています。

 もしも、今このブログを読んでくださっている貴方が警備員であるならば、どうか自分自身の仕事に自信と誇りを持って下さい。貴方の信念とその存在は、きっと誰かを護り、誰かの役に立っている筈です。それが警備、そして警備員という仕事だからです。
 おわり。
 

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 護る者と護られる者がいます。
 お金や仕事の為、家族の為、地位や名誉の為。双方に、様々な事情や理由があります。どちらが良い、悪い、という事ではありません。しかし、自分は護る方になりたいと思います。だから、警備を続けているし、これからも続けていくと思います。たとえお金がなくても、自分を頼ってくれる人がいるのであれば、その人を護りたいと思います。そんな自分の存在で、多少なりとも安心出来る人がいるのであれば、それで良いと思えるから。だから、私は普通の警備は勿論ですが、警護にこだわりを持っています。

 警護=Protectionは、ある意味において世の中で最も大変な仕事だと思います。最悪の状況を想定し、その場合には自身の身をていして他人を護らなければならないのです。現実問題としてそれだけのリスクがないとしても、その覚悟が持てない者は警護の業務につくべきではないと考えます。そして、どういう理由であれ、他人の為に己を犠牲にする事が出来る人というのは、決して多いとは思いません。

 だから、私は自分自身の仕事に誇りを持っています。(自己満足ですけど)そして何より、私には警備(警護)という仕事に携わり続ける理由があります。私には、護りたい人がいるからです。
 そして、区切りが良いのでまたつづく・・・。

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 警備(もしくは警備員)は、とにかく社会的な評価の低いお仕事です。これはある意味妥当な評価であり、ある意味不当な評価であるとも言えます。

 これまでに幾つかの警備会社を経験して来ましたが、本当に、文字通り社会人失格な人も沢山見て来ました。約束の時間が守れない。勤務中にかくれて飲酒・喫煙をする。客のいなくなった施設の中でマージャン大会など。まあ、そういう人は何処にでもいるのかも知れませんが、この業界は特に多い(もしくは目立つ)のかも知れません。だから、警備業=世の中の他の仕事が出来ないような、駄目な人達が集まる業界。警備員=そういう人達、というイメージがついているのだと思います。

 先月、1人のメンバーが退職しました。理由は色々ありましたが、最も大きかったのは久々に会った親戚に仕事を馬鹿にされた、という事でした。他にも、周囲には職業を警備とは言えない、という者がいます。自分にも同じような経験があります。
 私は、仕事を理由に相手の親に反対され、当時付き合っていた女性と別れる事になった経験があります。その時は、私も仕事を辞めようと思った事がありました。でも、今でも警備という仕事を続けています。それは何故なのか・・・。
 長くなってしまったので、次回へつづく・・・。

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