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 ある対象者の自宅を警備していた時の事です。

 以前から昼夜を問わず玄関のドアをノックされたり、盗聴などの嫌がらせを受けているという事で、その犯人を捕まえるか、嫌がらせをやめさせる事を目的とした警備でした。
 勤務開始初日の夜が明けた時、対象者が我々の待機していた車両にやって来ました。

 「昨夜も何度もドアをノックされた。何故捕まえてくれなかったのか?」

 そう言われて、我々は言葉を失いました。
 一晩中、玄関の見える場所で警戒していたのです。そんな事はありえない話でした。しかし、万に一つ見逃している可能性もないとは言えませんので、その場は一応謝罪をしておきました。
 その後、同じような事が何度か続きました。1度だけなら我々のミスだった可能性も考えられます。しかし、何度も続くとなるとありえない話でした。しかも、対象者の主張する時間には私が警戒していて、不審者を見逃している事は絶対にないと言い切れる時間帯もありました。

 新しいクレーマーか?そこに来て、そんな事も考えました。
 1度契約をしておいて、業務を遂行しないなどとクレームをつけて慰謝料等を請求してくるつもりか?そこまで考えもしましたが、しかし、それはありえない話でした。

 この仕事は少々変っていて、契約上の依頼者は、警護対象者の兄でした。
 その付近の土地を広く所有しており、最寄の駅から自宅まで所有する土地だけを歩いて帰る事が出来る、と初日の挨拶の際に話を聞きました。

 この仕事は、後にも先にも始めてのケースが多い仕事だったのです。

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