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 警護の業務中に、喧嘩の現場に遭遇した事があります。

 対象者に同行して歩いていると、会社の数メートル手前で、突然喧嘩が始まったのです。
 若い男性同士で、歩行者と自転車の接触が原因だったようです。怒鳴りあいから始まり、すぐに殴り合いを始めてしまいました。
 その時、瞬間的に以前の街宣車の事案を思い出しました。先輩から聞かされていた、喧嘩で気をひいてその隙に施設に侵入しようとした男の話も思い出しました。

 そもそも警護中ですので、まず考えるべきは回避です。会社まではほんの数メートルで、すでに入口も見えています。しかし、道は狭く、喧嘩によって生じた人ごみの中を抜ける必要がありました。

 私は対象者を促し、通りを大きく迂回して反対側から会社に入る方法を選択しました。

 後から聞いた話では、喧嘩はすぐに納まったようでした。しかし、それは結果であって、警護中の行為に結果オーライはあってはいけないのです。
 今、あなたが注意しているその人物も、実はおとりなのかも知れません。

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 対象施設の門前に街宣車を乗りつけ、大音量で音楽を流された事がありました。
 車内にいる男が、マイクを片手に大声を張り上げています。
 ある議員さん達の公開討論会での一コマです。公開としてありましたので、一般の人達も集まりましたが、その中に某右翼団体の方々がいました。

 当然ながらそのような人を入れる訳にはいかず、入場出来ない事に腹を立てた彼らは街宣車を乗り出して来た、という訳です。(もちろん入場を拒否される事は分かっていたので全て計画済み)
 しばらく門前で騒ぐ彼らを警戒していると、職員から彼らの一部が施設内に入っている、という連絡がありました。隊員の1人を向かわせると、特攻服に身を包んだ数人の若者達がいました。彼らは裏門から入って来ていたのです。

 これは良い教訓になりました。直情型というか、決して利口には思えない彼らのような者達でも、そうやって相手の裏をかくような事をしてくるのだと思い知らされた出来事でした。
 目の前の出来事に意識をとらわれず、冷静に周囲を確認する事。これもProtectionにとって大切な要素だといえると思います。

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 対象者が女性の場合も難しいシチュエーションの1つです。

 警護員にも女性を用意出来れば良いのですが、現実問題として絶対的に人数は少ないので、殆どの場合は男性がつく事になります。警視庁の警護課には「表敬部隊」と称される女性の警護チームもあるようですが。

 通常の警護でも注意するポイントではありますが、対象者との距離には普段以上に気を使います。
 離れすぎれば当然ながら任務に支障が出ます。しかし、異性の対象者に対して近付きすぎて不快感を与える可能性もあります。
 もちろん、これは日頃の対象者とのコミュニケーションによってクリアされる問題でもありますので、教科書通りにやれば全て上手くいくという部分ではなくなります。

 年配の対象者を病院に連れて行く場合や、車椅子を使用するような場合も、同様に気を使うシチュエーションです。
 ゆっくり、丁寧に移動する事が必要になりますし、一般の方よりもいっそう床や地面の状況に注意しなければなりません。当然ながら、通常通りに周囲も警戒しなければなりません。

 普段よりも2倍も3倍も神経を使う事になるでしょう。そういう意味では、介護などは最も難しいProtectionの形態だと言えると思います。

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 対象者が子供の警護は、ある意味最も難しいと言えると思います。

 突然走り出す。転ぶ。そして疲れて寝る。その行動の先読みが非常に難しいのです。それに比べれば、我侭でも大人の警護はまだシンプルなのかも知れません。

 警護員としてついている以上、その子供が勝手に転んで怪我をしても、それは警護の失敗です。
 子供は重心位置が高いので、坂道や階段など、バランスを崩しやすい場所では転倒する可能性が高くなります。そういう場所では、すぐに手を差し伸べられるポジションをとるなど、危険を先読みする必要があります。

 混み合った場所を移動する時などは、身体の小さな子供は目立たないので周囲の人にぶつかる可能性があります。
 遊園施設など興味を引く対象が多ければ、急に走り出す事も考えられます。警護員としては、そういう所まで予見する必要があるのです。

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 ある企業の取締役を勤める方の、自宅の警備についていた時の事です。

 施設警備の1つの形態で、私邸警備という業務になります。玄関先にBOXを用意して1名がそこで警戒にあたり、1名が車両にて巡回するという形で勤務していました。
 私は別の現場の都合で、業務が開始してから1ヶ月遅れてその勤務についたのですが、いきなり唖然とさせられました。使用している車両の中がゴミや埃だらけで、洗車もしばらくしていない状態だったのです。
 その日の私の休憩時間は、車両内外の清掃で終ってしまった事は言うまでもありません。では、どうして車両の清掃が必要なのでしょうか?
 単なる見た目の問題?潔癖症だから?
 いえいえ、それにも業務上重要な理由があるのです。
 
 会社から預けられている車両ですから大切に扱う事は言うまでもないのですが、緊急時にはその車両に対象者やその家族を乗せる可能性もあります。
 例えば放火などをされた場合、屋外に避難した対象者をそのまま立たせておく訳にはいきません。
 最寄りのホテルや、必要であれば警察などに行く事になります。当然ながら、その際には車両を使用することになります。
 そう考えれば、警備車両を内外共に綺麗にしておく事は当たり前で、その意味も理解出来ると思います。
 日頃使用する自分達の都合しか考えていないので、汚れたままの車両でも平気だったのでしょう。しかし、本来このような事は業務以前の問題です。

 自分達の任務が何なのか。何を求められており、どういう準備が必要なのかを考えれば、当然のごとく注意していなければいけない事なのです。

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