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 警護員の日常を少し書き出してみようと思います。


 もちろん、現場や対象者の状態、会社の方針などによっても異なると思いますので、あくまでも一例という事になると思います。


 朝、対象者と合流して、会社や外出先に同行して、最終的に自宅に送り込んで終わり、と考えている人は流石にいないと思います。

 会社や外出先、自宅のいずれの場合でも、対象者が施設に入った場合には、そのまま施設の警備に切り替わります。
 可能な範囲で施設内部も確認し、不審者や不審物がない事を確認します。その後は、必要に応じて対象者のいる部屋やフロア、若しくは施設の入口で、そこに出入りする者を警戒する事になります。


 しかし、以前ある外資系企業の警備として入る際に、担当者から
 「今まで身辺警護を主にやっていたという事は、施設の警備は初めてですね?」と言われた事があります。

 まあ、それが一般の人の認識なのですね。

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 対象者との同行中に、暑いからと言って上着を脱ぐ訳には行きません。冬でも基本的にコート等を着る事はありません。

 上着を脱げば装備が丸見えになりますので警戒レベルが外部からも明らかになってしまいます。逆にコートなどを着ていると、万一の時に装備を出しにくくなります。勤務が続いて疲れているからと言って、勝手に休憩する事など出来る筈もありません。

 暑い寒いなどというのは泣き言だ、と先輩から言われた事があります。その時は反感も覚えましたが、実際の業務についてみれば、そんな事を言っている暇がない事が理解出来る筈です。

 暑さ寒さ、疲労にも耐えて、もちろん警戒を怠る事なく、ひたすら対象者を待ち、付き添う。ある意味、とても献身的な仕事だと言えると思います。


 これは最早、技術云々ではなく精神論です。格闘技などスポーツの世界でもそうですが、結局最後はこういった精神面の問題になります。これは指導して変る部分もあるとは思いますが、多くは個人の問題だと思います。

 そういう意味でもProtectionは難しいと言えるかも知れませんね。

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 Protectionは最も大変で、面倒で、最も難しい仕事だと言った人がいます。


 何事もなくて当たり前。何かあれば警護員の責任になります。現実的には接待的な要素も少なくありません。ドラマや映画のイメージでこの世界に入ってしまうと、そのギャップに戸惑う事も少なくないと思います。


 対象者と外出する時など、その行き先についての情報は当然持っているものと思われています。従って、初めて行く場所であっても可能な限り事前に情報を収集する必要があります。急な外出であれば、対象者と動きながら必要な情報を収集する事になります。


 初めて行った施設で、対象者がトイレを探した時に、素早く案内出来るのは当たり前です。一緒になって探すようでは素人の域を出ません。万一の時に非常出口を探す時間だってないかも知れません。


 そういった最低限の情報を、対象者に同行しながら確認する事は、警護員にとっては初歩の初歩なのです。

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 言うまでもなくProtectionにおいては対象者の利益や都合が優先されるべきです。原則的に、警護員の都合が対象者の都合に優先する事はありません。

 唯一、警護員の都合や意思が優先されるのは、襲撃時などにおいて対象者を引きずってでもその場を離脱しなければならないような状況です。
 この場合には、対象者の生命を護る事が最優先されるので、例え対象者自身が残ると言っても、警護員の判断で離脱する事になります。この時、対象者との間に信頼関係があるかどうかでは大きな差があるでしょう。


 事前の情報でその日の行動がハイリスクであると判断された場合に、対象者に予定を変更または中止して貰う必要があるかも知れません。このような場合でも、信頼関係の有無は業務の成否を分ける可能性があるのです。それはつまり、対象者を護る事が出来るかどうか、という事になります。


 だからこそ対象者の信頼を得る事が重要なのです。

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 対象者が何時出て来るか分からないので、その場を離れる訳には行きません。
 
 座り込んだり、壁に寄りかかったり、暑いからと言って上着を脱いでだらけていたり。気を抜いていると、いつか必ず対象者にそのような姿を見られる事になります。そうすると、当然ながら対象者の警護員に対する評価もその程度のものになります。

 逆に、例え5時間後でも10時間後でも、変わらずに毅然とした態度で立ち尽くしていたら、仕事を終えて出て来た対象者はその姿を見てどう思うでしょうか。当たり前と思う人もいるかも知れませんが、流石だなあ、この人についていて貰えれば間違いないなあ、と。そう思って貰えるのではないでしょうか。

この対象者の信頼を得る事こそが、Protectionにおける最大の課題であると言っても過言ではありません。逆に、対象者の信頼を得る事が出来なければ、本来護れる筈の対象者でも十分には護りきれない事になってしまうでしょう。

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